Body mapping

ボディマッピングとは

ボディマッピングとは、自分の脳がイメージしている身体の地図の間違いを意識的に修正して、構造・機能・サイズ全てにおいて、実際の身体との差を埋めていく作業です。
ボディマップが正確なら、適切に動くことができますが、間違いがあったり不正確だと、実際の動きもその間違いに従って良くない動きに繋がります。
例えば、あなたが肺の位置を間違えて実際より低い位置にミスマッピングしていると、ミスマップされた低い位置の肋骨が本来の可動域に従って動かしづらくなり、呼吸が浅く不完全なものになってしまいます。身体は“自分の理解”に応じて動こうとするのです。
ボディマップが修正されていくと、このような悩みから解放され、自分の身体をコントロールしやすくなり、驚くほど動きの質が上がって、心地よく身体を動かせるようになります。

Posture

良い姿勢とは

私が考える良い姿勢には2つの条件があります。
1つ目は、「究極的に楽である」こと。これは極力筋肉に頼らず、適切な重心で捉え、骨組みだけで身体を支えられるくらい基礎がしっかりして骨格に歪みがなく、全身の筋肉が緩んだ状態です。つまり“最小のエネルギーで立つ”ということです。この“0ベース”の状態で立つことができて初めて、次の動作が無駄なく素早く行えます。
2つ目は、「呼吸が最適化している」こと。上半身の力みが抜けて下半身の支えがしっかりある状態で、脊柱が本来の自然なS字カーブを描き、胸が開いて、長く深い呼吸ができる状態です。呼吸は全てにおいて優先されるべきもので、身体の機能の良し悪し全てに関わってきます。呼吸が完成して初めて、身体のポテンシャルを十分に引き出し、高いパフォーマンスを発揮することができます。

Functional body

機能的な身体とは

私が考える機能的な(動ける)身体とは、動きに力感や無駄がなく、とても優雅に見え、身体の負担を最小限に抑えて、「楽に速く長く遠くに」、動く・走る・飛ぶ・飛ばす能力が高いことです。これには、筋力を主に使う“内的エネルギー”の運動から、自身の「重力」そのものを利用する“自然のエネルギー”の活用へ転換していくことが高いパフォーマンスを発揮する鍵になります。
そのためには、上記の「正確なボディマッピング」や「良い姿勢」に加えて、趾(あしゆび)から頭の先まで全ての関節周りがほぐれて、筋肉が緩んでいる必要があります。
そして、最も高いエネルギーを発揮する根幹であり、動きの主導たる「股関節」と、それに連携して動く上半身の要である「肩甲骨」の円滑な可動性やその使い方がとても重要になります。股関節と肩甲骨を“動きの中心”に、コントロールできる可動域を広げていきながら運動していくことで、主に臀部(お尻)や肩甲骨周りの背中の筋肉が使われ、適度に成長してきます。これにより、末端の手足に向けて細くなっていく、“動物的で機能的な美しい身体”になっていきます。

Healthy diet

健康な食生活とは

健康な食生活とは、私たちが必要な栄養の知識や知恵を活かして、食の「栄養的な価値」と「快楽的な価値」をお互い高めていくことです。
ダイエットの語源は、「生活習慣」や「規定食」であり、健康のためにそれらを改善していくことが本来の目的で、“痩せるため”の行動や活動ではありません。
食は、快楽の主源であり、満足感を与え、重要な社交の場をつくり、私たち人間の命や健康を左右するものです。
今私たちの食の周りには、大気・水質・土壌汚染や農薬、遺伝子組み換え作物、食品添加物や有害化学物質、環境ホルモンなど、避けるべき、もはや避けることのできないものが溢れ、それに伴い野菜果物など作物の栄養価が顕著に低下しているのも事実です。
食は、健康や生きもの、環境、農業、貿易、外交、ビジネスなどあらゆることと密接に繋がっています。そういった環境で私たちは今一度、食というものを考え、見直していく時が来ているのです。
私が考える現代の健康な食事とは、できるだけ「地球環境」や「体内環境」に負担をかけないで、なるべく近くの良い環境で穫れる旬のものを選ぶこと。必要に応じて「本物のサプリメント」も有効に活用し、食卓で家族や友人らと楽しい時間を共有して、元気や活力を養うものです。